内定後~入社前に分かるブラック企業の特徴
【連絡編】
・内定のお知らせ以降音信不通
→まあ「音信不通」は言い過ぎかもしれませんが、内定者懇親会・研修・内定式といった行事は一切ありません。そういった出費を抑えたいほどひっ迫しているケースと、内定者に至れり尽くせりサービスをするモチベーションもないケース、下手に社内を見せたらブラックであることがバレるから敢えて見せないケースがあります。
その上、何を用意すればいいのか、この後のスケジュールはどうなっているのかということも何も教えてくれないため、「私、本当に内定者よね?」と不安になることもしばしば。それだけ人事部も怠慢なのです。
・必要な情報を後出しにしてくる
→「うちには寮があるよ」「じゃあ、私入ります」という会話を面接では確かにしたのに、入社半月前になって「引っ越しした?あ、女子寮はないから。」と言われる始末。ルーズな会社にロクなものはありません。
【必要書類編】
・雇用契約書がない
→ブラック企業が蛇蝮のように嫌う雇用契約書。入社式で告げられる労働条件通知書は開けてビックリ玉手箱。というより、舌切雀の大きな葛籠。雇用条件なんてバカ正直に提示したら、内定者全員に逃げられることを自覚しているのです。
そして、雇用条件を提示しないことは労働基準法違反でもあります。それだけ堂々と法律違反をしている会社が、今後も残業代や労働時間に関する法律を、守ってくれるものでしょうか?
・給与振り込み口座を指定される
→これも指定することは労働基準法では禁じられています。ではなぜ、それでも指定してくる会社があるのか?
答えは、給与の振り込み手数料をケチりたいためです。会社の法人口座とは違う銀行に振り込むにはそれなりに手数料がかかりますし、何十人、何百人に振り込む際は、その手数料もバカになりません。
そのお金をかけたくない…そんなことを考える会社の経営状態が、いいわけがありません。
・「何かやらかしたら損害賠償します」という誓約書を書かされる
→これもまた違法です。それに、何だか「こいつら何かやらかしそう」と、まだ面接でしか会っていないのに会社から一方的に睨まれているようにも思えますよね。本当にまずいことをやらかしたら損害賠償請求をすることは民法上可能です。こんな予防線張らなくてもいいのですよ。自分たちは労働基準法をろくに守らないくせに、こちらのことは犯罪者予備軍のように扱う。
・更に上記に、「この人を保証人にします」と親のサインまで求められる
→更に疑っています。もう最初から、会社と労働者の間の信頼関係なんかあったものではありません。ここまでくるともう、過去に何かあったのか勘ぐってしまいますね。もしくは、こんな会社で働いても従業員には損害金を払うほどの資力はないのだから(実際に私なんか自己破産したし…)親を最初から巻き込んでおこうという算段でしょうか。
以上まとめると、「労働者の権利は一切守らないのに、会社の権利は二重三重に予防線を張って守る」というのがブラック企業の特徴だと思います。