社内モラルで分かるブラック企業の特徴
仕事は自分が新人だから至らないのかもしれない、こういった苦しみを乗り越えてこその社会人なのかもしれない、と新入社員はとにかく我慢をしてしまいがちです。私も仕事内容だけに疑問を抱いているのであれば、こんなに早く転職を考えることはなかったでしょう。しかし、少し落ち着いて社内のあまりのモラルの低さを目の当たりにした時、「ここにいたくない」「ここにいたら危ない」と強く思いました。
・笑ってはいけないことを笑う
→二つ前の記事参照。韓国人の物まね、御巣鷹山墜落事故を爆笑、この二点を見て初めて、「あれ、この会社大丈夫?」と思いました。そしてそれは序章だった…
・犯罪が当たり前のように行われている
→具体的には、ロッカールームでのお財布の窃盗がたいへん頻繁でした。
・怒鳴る、殴るが当たり前
→ガテン系の親方がいる仕事ではなく、9割女性の事務職です。「てめえ」「この野郎」がご挨拶、机を叩く、胸倉を掴むも日常茶飯事でした。暴力的な傾向を持った人間を野放しにしておくのは、管理職が間に入ることを面倒がっているか、「加害者ですら辞めたら困る」と思ってしまうほどの人手不足であることが挙げられます。
・遅刻者が多い
→シフト制の仕事で、早番は朝四時からの勤務ですから確かに起きるのは大変です。だからといって、毎日のように「すいませ~んタクシーに置いていかれちゃって」とヘラヘラしながら入室してくる社員がいるのは、組織として異常と言わざるをえませんでした。
・休憩時間でもないのに堂々とサボり
→「●●先輩はどちら?」「休憩室で昼寝じゃない?」という会話も日常茶飯事。この企業にいる間は楽かもしれませんが、ブラック企業は体力も財力ももちませんし、いずれは誰もが逃げるように転職していく身。これが日常茶飯事では、次に普通の会社、まともな会社に入ったときにひどく困るでしょうに…
・プライバシーがダダ洩れ、そしていじめ
→履歴書にしか書いていないようなことを管理職がペラペラと従業員に話し、そしてその情報を元にいじめが始まるという道徳観念がカオス状態。
人には触れてほしくないこともありますし、そこまで親しくない人にプライバシーを暴露するのも抵抗があるもの。そういった距離感を掴むのも大人としては大切なことですが、それを分かっていない人が多すぎる。
・ごく稀にいるまともな人がうつ病に
→こうしたモラルが崩壊した現場にいると、まともであろうとする人は真っ先に壊れていきます。私は彼らと同様借金も重ねてしまった身ですし、自分は違う、まともだ、と胸を張るつもりはありません。しかし、仲がよかった真面目な同期は二ヶ月ほどで完全に心を病んでいました。上記のザルなプライバシー漏洩事件の被害者となった彼女から「もう私、本社の前で焼身自殺する」と本気で泣いて訴えられたときは、私も泣きたいのに泣けないし、もうここにいる限りどうにもならない、もう私もなんなら死にたい!と思うくらい頭がパニックになりました。(エピソード掲載許可済)
・なんならほんのり殺意を向けられる
→「屋外ではここを歩いてね」と、怒鳴り続けていた先輩がやけに優しく教えてくれた通路が実は「絶対に人間が通ってはいけない、フォークリフト専用道路」だった。
トラックドライバーが忘れ物をしたことに気づいたので先輩に報告したところ、
「じゃあトラックドライバーが入行許可書をもらう場所に今届けて」
「…そこ、トラック専用車線が五車線くらいあって、横断歩道なくて、今の時間ノンストップでトラック通ってて、人は絶対歩くなって言われている場所ですよね?事故に遭うかも…」
「交通ルールとか守らなくていいから行ってきて」
※ちなみにこの忘れ物は、今届けても翌朝のトラックが来ない時間に届けても同じもの
等、もう通常の思考回路では考えられないこと、嘘だと思いたいことが日常茶飯事で起こります。この記事の最後に「※この物語はフィクションです」とつけられればどんなにいいか。
しかし残念なことに、こうしたモラルが崩壊した企業は実際にあります。もう、短期離職をしたら履歴書が汚れるとか、世間体が悪いとか、そんなつまらないことを言っている場合ではありません。全力で逃亡するべきです。